◆第67回ダイヤモンドレース(G1ナイター4日目・26日、感はman city fixtures飯塚オートレース場)
今、周平の責に自整備塚オ戦もう一度改めて振り返ってみても、任感7日圧巻過ぎる2024年オートレースグランプリだった。分がす飯天下の青山周平が無慈悲なまでにライバルたちをねじ伏せ続けて、を続6連勝の完全Vを達成。仕事大会3連覇を、優勝現地に1万以上も詰めかけたファンの前でここに実現させた。ファンのけるのはだからでートG1・2
前検デーを含めた一週間。期待青山世間の多くの人々が休暇を楽しむお盆期間中、感は彼は連日に渡ってひたすらエンジンと向き合い、周平の責に自整備塚オ戦調整に多大なる時間を費やした。任感7日
オートレース界には、分がす飯man city fixturesそれこそ朝から晩までノー休憩で働き尽くす選手は幾人かいる。小林瑞季であり、佐藤励といったハードワーカーたちは周囲のライバルたちがあきれ笑いしてしまうぐらいに、寸暇を惜しみまくって調整を繰り返している。
しかし、そんな働き者と同等、いや何ならそれ以上に青山の整備手数は多い。年間を通して、ほぼ負けなしで勝ち続けているのに、結果は出続けているのに、間違いなくどの選手たちよりもエンジンは仕上がっているのに、決して整備の手は止めない。
そんな青山に聞いてみた。「整備を続けて楽しいとか、おもしろいとか、やりがいを感じたりはするのか?」と。
質問を耳にした瞬間、チャンピオンは何ともいえない苦笑いを浮かべた。
「え~っ、いきなりヘンというか難しい質問をしてきましたねえ~。整備は楽しい? う~ん、正直全然楽しくはありません。できることなら、整備はしたくないです。というか、自分は子供の頃からバイクに乗っていますが、バイクだって好きなのかはわかりません。バイクは物心ついた頃から乗っていたので、自分が興味を持ったり、好きだったから始めたわけじゃないんです。家族や兄の影響です。自分が整備を続けるのは、仕事だからです!」
仕事―。
仕事だからやらねばならない。仕事だから逃げるわけにはいかない。
だから、手間を掛けてエンジンを整える。ただ、勝利するために。
「仕事だからやっている」という言葉を聞いて、青山の鋼メンタルの秘けつを知った気がした。
彼にとって整備をするのも、バイクに乗るのも、それは仕事だから。仕事だからこそ、失敗するわけにはいかない。仕事だからこそ、失敗は許されない。
オートが大好きで、「整備は趣味です」という選手もいる。でも、趣味と仕事ではそこに生じる責任感の質が異なってくるように思う。
大好きな趣味ならば「ああ、失敗したらどうしよう」と不安になる。
仕事は失敗が許されない。だから、土壇場で青山は動じない。
グランプリのV戦もすごかった。絶対に行かねばならないスタートをまたしても決めて、先頭に立つと、一度のミスもすることなく、4つのコーナーを美しく走り、それを10度繰り返した。ライバルたちが逆転を狙うべく、盛んにマシンを左右に揺すっても、青山のメンタルを揺らすことはできなかった。簡単に10周回を逃げ切ったと言うが、それを実現するためにどれほどの才能が必要なことか。
「まあ、うまく行って良かったです。負けなくて本当に良かったです」
青山は勝利したうれしさよりも、「負けることは許されない」という責任を無事遂行できたことに安堵していたのが特に印象的だった。
今シリーズもファンは当然期待する。
1着を続けることを、ファイナルに進出することを、そして優勝することを。
ファンの期待感は、青山の責任感となる。その責任が重ければ、重いほど、青山のコンセントレーションは高まり続ける。ますます強さを発揮する。
だから、だからこそ、彼がチャンピオンなんだ。
ある超大物レーサーが言った。
「独走以外は、全部青山が一番だ」と。
青山はまたもやさしく苦笑いした。
「独走以外って…。ま~ったくおっしゃる通りですね! そう、相手に前を走られたら“さよなら~”という感じで引き離されちゃいますからね」
でも、青山は知っている。だったら、相手に独走するシーンを与えなければいいということを。自身が先を進み、時間を掛けて作り上げた高性能モーターを生かして、世界で戦ってきたライディングテクで相手をやり込める。
「今回もずっとエンジンは悪くないです」と青山は言い続けている。グランプリの時もそうだった。節間はひたすら「状態は悪くないですが、もっと上が、ありそうな…」とつぶやき続けた。
そして、Vを決めた後、「優勝戦が一番の状態でした」とやっと満点評価を口にした。
場所を飯塚へ変えても、山場へと向かうにつれて上昇を描くエンジンの仕上げ曲線は同じだ。青山がタイトルを手にするシチュエーションが今シリーズも完全に整っている。あとはいつものように、強ハートでミスなく走り切るのみだ。
では、表彰式でお会いしましょう。
(淡路 哲雄)
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